抜け毛の種類

円形脱毛症の原因

円形脱毛症は誰にでも起きうる病気です。自覚症状はなく、ある日突然コイン大にはげている部分に気付いて発見するという場合が多いようです。
円形脱毛症とは、境目のはっきりとした脱毛斑が発生し、次第に広がっていくという症状が出ます。脱毛斑が頭に出ることが多いですが、眉毛、まつ毛、体毛など全身の毛が抜ける場合もあります。

部分的にまとまって急に抜けるのが円形脱毛症の特徴です。円形脱毛症の原因は、はっきりとは解明されていないのが現状ですが、精神的なストレスや免疫疾患、内分泌異常等が考えられます。ストレスがもとで起こった円形脱毛症であれば、多くの場合半年程で自然に治癒するといわれています。

精神的なストレスが胃潰瘍を引き起こすことがよく見られます。これは、ストレスによって血管が収縮し、その部分に栄養が行かなくなり細胞が壊死することが原因とされています。これと似たようなことが、頭皮で起こってしまうのが円形脱毛症です。

しかし、円形脱毛症はストレスを感じたすぐ後に症状が出るのではなく、3~4か月たってから症状が現れます。これは、髪の毛のサイクルと関係があるようですが、そのため、円形脱毛症になったときは、3~4か月前を振り返り強いストレスを感じなかったかを思い出すことが原因をつきとめるヒントになります。

ただし、原因がストレスでない場合もあります。内臓系の病気との関わりはないのですが、自分で判断せず、皮膚科の専門医に診てもらうことをお勧めします。円形脱毛症の回復のために、脱毛防止、発毛促進の効果をもつ塗り薬、飲み薬もあるそうです。髪の毛はすぐ伸びたり発毛したりするものではありませんが、根気よく続けることが肝心です。

老人性脱毛症の原因

老人性脱毛症とは、男女関係なく60歳以上の人に抜け毛・薄毛が見られる現象です。ヒトは60歳を超えると、頭髪にかかわらず、体毛全体が薄くなってきます。新しい細胞を作る力が衰えるからです。男性型脱毛症とは違い、頭部全体に抜け毛・薄毛の症状が現れます。進行には個人差があり、また、男性型脱毛症を併発することが多いといわれています。
加齢に伴う老人性脱毛症では発毛は難しいのでしょうか。老人性脱毛症は、老化現象によって起こるものなので、男性型脱毛症に比べて実際に症状を止めることが難しい症状の一つです。しかし、適切なマッサージや毛乳頭機能を活性化させるなどの対処によっては発毛の可能性はあるといえます。

毛乳頭は、毛髪の成長に必要な栄養素を毛母細胞に送り出し指令を出す役割があります。毛乳頭が存在する限り、髪の毛は生えてきます。毛乳頭の働きを阻害したり破壊したりする原因としては喫煙や白髪を抜く行為などが挙げられます。毛乳頭は血管から栄養素を受け取ります。喫煙は血管を収縮させてしまうので栄養が届かなくなってしまいます。

また、繰り返し白髪を抜いていると、毛乳頭を痛めてしまいます。1つの毛穴からは通常2、3本の髪の毛が生えてきます。つまり、1つの毛穴が傷つくとそこから生えている他の髪の毛にも影響が出ます。

毛乳頭の真上の部分には色素細胞(メラノサイト)と角化細胞(ケラチノサイト)があり、毛幹をつくっています。色素細胞(メラノサイト)のメラニン色素が髪の毛の色に関与しています。色素細胞(メラノサイト)が無ければ髪は本来白髪です。白髪であるはずの髪の毛にメラノサイトがメラニン色素を与えることで髪の毛は黒くなるのです。このメラノサイトの働きが弱くなると白髪が生えてくるようになります。

男性型脱毛症の原因

男性型脱毛症(AGA)とは、思春期過以降から男性に見られる症状で、おでこの生え際や頭頂部の髪の毛が硬毛から軟毛に変わり薄くなり、それが40代にかけて進行するという特徴があります。一般的に「若はげ」ともいわれる症状です。

老人性脱毛症以外の多くが、この男性型脱毛症(AGA)によるものと考えられています。髪の毛が細く短くなり頭頂部や生え際を中心に、全体的に薄毛が目立つようになってきます。この男性型脱毛症(AGA)の原因は、ジヒドロテストステロンと呼ばれる原因物質や遺伝に因るといわれています。対処しないで放っておくと症状は徐々に進行します。対策としては、頭皮・頭髪を清潔に保つ、栄養をきちんと摂るなど発毛に大切な基本的なことのほかに、医療機関に相談するという方法もあります。

最近では頭髪の悩みに対応してくれる専門外来などを設けているところもあります。また、皮膚科にて、医療費を自己負担する自由診療(保険外診療)という形で治療を受けることもできます。治療薬として代表的なもので「プロペシア」と呼ばれる経口内服薬があります。これは国内で唯一厚生労働省から承認された男性型脱毛症用の内服薬です。

もとは、前立腺肥大の治療薬として作られた薬ですが、内服した人に発毛効果が現れたことから、発毛剤として注目を受けるようになりました。
プロペシアには、男性ホルモンを抑制するという働きがあります。男性型脱毛症の原因は男性ホルモンの影響だということがわかってきているため、男性ホルモンの作用を抑制することで抜け毛・薄毛を防ぎ、発毛を促すということです。

そのため、男性型脱毛症以外の円形脱毛症や、薬剤による脱毛症、また女性には効果がないといわれています。特に、妊娠中の女性には、内服すると胎児の成長を阻害する恐れがあります。

薬には副作用が伴うものですが、プロペシアの場合には男性ホルモンを抑制するので、性欲減退、また性機能低下などの副作用が起こる場合があります。プロペシアは、1日1回服用を6か月以上続けることで効果が得られるというものですが、誤った使い方をすると副作用が起きやすくなったりするので、必ず医師と相談した上で使用しましょう。

   

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